Le style, c'est l'homme même... (Buffon, Georges Louis Leclerc)

3/8/2008: 快晴(東京)

 「ただならぬ中に身を置こうという希望は達成できた」「一期一会の気持ちで、最後の音が消えうせるまで闘い続けた」という山下洋輔さん、「世界的なジャズピアニストの山下洋輔さんが8日、石川県志賀町の海岸で、古くなったピアノへの感謝と供養の思いを込め、激しく燃えるグランドピアノを演奏した」と報道する新聞記事。
 あえて書かせていただくが、世界的な山下さんだから何をやってもよいのか、それを「熱演」と囃し立てる記者たちの神経が、私にはまったく理解できない。これをシュールなアートだと言うのであれば、まったくの欺瞞にすぎない。

 ピアノを愛する者なら誰もが、この光景に傷ついているはずである。いかに古いピアノであっても、ピアノは生きているのである。人の心を打つことはできるのである。山下さんや記者たちには、ようやくの思いでグランドピアノを買った人間の気持ちなど、微塵も理解できないのだろう。
 少なくとも私は失望した。彼の演奏を二度と聞くことはないだろう。



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コメント
この記事へのコメント
ルビィ さんへ
あの最後の断末魔を奏でる山下さん、私は神経を疑いました。
売れている方なので、何をやってもいいということなのでしょう、結局のところは。
日本は本当に情けない国です。
2008/08/04(月) 21:09 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
絶句でした。
炎上するピアノにショックを受けました。しかも海辺で・・・。火に潮に二重の断末魔という感じでした。映像は半分ちょっとで見るに耐えなくなりました。

織り成す音を大事にしてもらいたいと思ってしまいました。

2008/08/04(月) 20:47 | URL | ルビィ #FPGwLOws[ 編集]
そーなの さんへ
これが商業主義の結果かもしれませんね。一期一会などほとんど死語だと思いますよ。
アイドルのように着せ替えては捨てて供給していく今の業界です。
あるDJが言ったことが忘れられませんが、「かわいい子は適当に弾けたらいいんだよ。アホっぽいほど使いやすい」とのことです。

話は戻りますが、山下さんは教祖にでもなりたかったのでしょう。救いがたい醜態です。
2008/08/04(月) 18:16 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
Mizue さんへ
パフォーマンスと芸術は違います。自己顕示欲の結果、芸術から離れていっていますね。
音楽以前に、彼からはもはや何も伝わってきません。少なくとも私に限ってのことですが。
2008/08/04(月) 18:13 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
まさかタイトルを読んで字のごとしとは…

お茶を習い始めたのでちょっとは禅について話を聞いてますが、
一期一会って意味、違ってるんじゃないですかね〜?

限りある命、私もあなたもお茶碗も明日どうなるか誰にもわからない。だからこそこの共に過ごす時に誠心誠意をつくし向き合う。
そこには最高の思い遣りがみちあふれているはずです。

音楽はいつもいつだって、どんなシチュエーションだって一期一会ですよね。空間を振動させて消えていく音たち…
でも心に何かを残していく。悲しみを残されてはたまりませんね。
2008/08/04(月) 18:02 | URL | そーなの #-[ 編集]
あかり さんへ
古くてもいいから、どうしても欲しいという方に寄贈するべきだという意見もありました。
2008/08/04(月) 09:05 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
山下さんは昔からピアノを演奏中に壊したりしている方ですから、一貫性があると言えば言えます。
確か「ピアノが憎くてピアノを叩き壊すのか」といったエッセイも書かれていたはず。
山下さんのエッセイを読めば考え方のヒントがあるかもしれませんが、理由があれば何をやってもいいということじゃないでしょう。
私も不愉快です。映像見なくて良かった。
2008/08/04(月) 08:33 | URL | Mizue #AHY.BPxA[ 編集]
ショック。。
言葉もないわ。
2008/08/04(月) 08:30 | URL | あかり #-[ 編集]
こみち さんへ
私もまったく理解できないので、ブログに書くことで問うてみました。
こういうことに、もっと怒るべきだと思うのです。
2008/08/04(月) 07:03 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
kasechan さんへ
生きた動物に火をかけて断末魔をあげているように見えます。
「使い捨て」の時代を反映しているのでしょうか、感謝の念はまったく伝わってきませんね。
2008/08/04(月) 06:58 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
ピアノの火葬ですね。
しかも生きてるピアノを……

燃えるピアノを演奏することにどんな意味があるのか?
私には全く理解できません。
2008/08/04(月) 04:51 | URL | こみち #UzNSUm9E[ 編集]
3月だったかに、めざましテレビで取り上げられていたのを憶えています。
なんというか…どうしてこれが「感謝」と「供養」なのか…。本当に感謝を表すなら、もっと他に方法があると思うのですが。自分がピアノだったら、と思うと、絶対成仏できない気がします…。
2008/08/04(月) 01:56 | URL | kasechan #-[ 編集]
ねねパパ さんへ
ねねパパさんのように真摯な調律師さんだと、ピアノに対する愛情は私たち以上でしょう。
「ただならぬ中に身を置こうという希望は達成できた。熱いのは大丈夫だけど煙は怖いですね」という山下さんの感想に、身の毛がよだちました。
2008/08/04(月) 00:20 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
Risuko さんへ
ピアノを習っている子供がいるとして、これを見た時に何と説明してあげればいいのだろう、とまず思いました。
どう考えても、美しい夢を見ることは難しいですね。
2008/08/04(月) 00:18 | URL | Rintaro@東京 #4LowmuBQ[ 編集]
断末魔・・・
あちゃちゃ〜、これはひどい、ひど過ぎ。
ご本人のコメントを直接聞いていないけど、
終盤のピアノの悲鳴というか断末魔は、オレは聴くに耐えません。
供養したいなら、こっそり勝手にプライベートでやってほしい。
2008/08/03(日) 23:51 | URL | ねねパパ #Zk/lHUeI[ 編集]
あまりにも・・・
怒りと失望。
あまりにもショックで言葉を失いました。

どんな状態のピアノであっても、懸命に人々の心に響くようにと全身全霊をピアノに向けているピアニストがいる傍ら、
マスコミ受けのパフォーマンスとしか思えないこのようなピアニストもどきもいるんですね。
世間一般で売れていると言われているからといって、これはおごりや傲慢の何物でもないと思います。
2008/08/03(日) 23:17 | URL | Risuko #2kbNzpR6[ 編集]
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