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2008/12/10

赤松林太郎・墨東より時をたずねて(15) ― 2008年冬号「こうべさんだ生活ART情報誌Chiffon」

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【こうべさんだ生活ART情報誌Chiffon 2008年冬号】

※エッセイ本文は↓↓↓

ジビエの季節になりました

 東京に引っ越してからというもの、ほぼ毎週のようにホームパーティを開いているので、ピアノの練習と同じくらい料理にも時間をかけている今日この頃。秋は何しろジビエ料理の季節なので、フレンチに没頭している。食材は探すところから楽しくてしょうがない。地方での演奏会が終わると、いつも食材調達に追われているような気がする。
 ジビエと聞くと日本では入手困難な高級食材を想像されるかもしれないが、あるところに行けば簡単に手に入るものが多い。最近ではインターネットで注文することができるので、なおさらである。

 先月は北海道新聞社の文化部長さんが突然やって来て、ハンターが仕留めたばかりというエゾ鹿肉をドンと置いていったので、ワインを一本空けてシチューを作った。鹿肉をよく食べる北海道東部では、「もみじカレー」がお土産にもなっているが、ミートソースの方が断然うまいと思っている。
 クマも時々メニューで見かける。北海道では焼肉にして食べたが、先日宿泊した石川県の白峰温泉ではクマの刺身を食べ損ねた。鍋もいいらしいが、「春風旅館」のクマ刺しは食べたことのない旨さだと知人は言う。

 三田の「ぼたん鍋」は評判だから、一度イノシシ肉を使ってみたいと思っている。かつてシエナを旅行した時に食べたワインで煮込んだイノシシ肉があまりに美味しかったので、昨年末のローマ演奏旅行の際にレストランで訊ねてみたのだが、やはりトスカーナならではの料理ということでありつけなかった。どんぐりを食べたイノシシの肉はとても柔らかく甘みがあると聞く。イベリコ豚のようなものを勝手に想像している。他には、鴨、ウズラ、キジ、ハト、ホロホロ鳥、ウサギなど。

 食材を見るだけで食欲が溢れ出る、そんな季節になった。日本では一年を通して何でも手に入れられるとはいえ、やはり旬のものは旬に限る。
 パリに住んでいた頃は、家のすぐ近くにマルシェがあったのだが、今時分は見たことのないキノコばかりが並んでいた。名前も知らないキノコを調理するのはいささか怖かったが、レストランで出てくる料理で少しずつ覚えていった。今になって、そういった経験がとても活かされている。食べ物の話はなかなか尽きない。

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